– Adobe Photoshop –
レイヤーマスクを活用した
部分的な色調補正の方法
部分的な色調補正の方法(レイヤーマスクの活用) について。
フォトショップのトーンカーブなどの色調補正で画像の色を調節した時、「この箇所の色は理想に近づいたのに、そうするとこっちの箇所の色味が変なことに…」という、あっちを立てればこっちが立たず、なジレンマに陥ることはないですか?
ただ、いちいちパスを切り抜いて部分的に色を変えるのは結構時間がかかるものですよね。
そこでここでは、レイヤーマスクを利用して、簡単に部分的な色の調節を行う方法を書いてみようと思います。
※作業環境はPhotoshop CC、使用PCはMacです。
試しに通常通り、レイヤーマスクを使わずに色調補正をしてみると…
使うのはこちらのみかんの画像。葉っぱの部分がにごった色味なので、さらに爽やかで美味しそうになるよう、まずは試しに通常通り調節してみます。
葉っぱの部分、CMYKのうちM(マゼンタ)が余分なので減らしみると…
葉っぱは爽やかな色味になりましたが、肝心のみかんが黄色くなって台無しに…
こういった状況で葉っぱだけを色調補正するためには、レイヤーマスクの機能を使ってみましょう。
部分的な色調補正の方法(レイヤーマスクの活用) を実践
それではレイヤーマスクを使って色調補正を実践してみましょう。
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① レイヤーを複製して、葉っぱの色を理想に色味になるよう、トーンカーブなどで色調補正。M(マゼンタ)の数値をググッと下げます。
※レイヤーを複製せずに「塗りつぶしまたは調節レイヤー」(レイヤーマスクのボタンの右)を追加する方法もありますが、ここでは分かりやすいように複製レイヤー自体に色調補正を行ってみます。
ここまでは、レイヤーを複製すること以外は前述の通常の失敗例と同じ。
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② 1のレイヤーにレイヤーマスクを追加します。右下赤枠、レイヤーマスクのボタンをポチッと。
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③ レイヤーマスク(上図・左上の赤枠)を選択した状態で全面をブラックで塗りつぶし。
(編集→塗りつぶし または ショートカット:shift+delete / shift+F5)
するとこのレイヤーの表示が消えます。見た目は最初と同じに。
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④ 3で消えた表示を、葉っぱの部分だけ出していきます。
レイヤーマスクを選択したまま、任意のサイズのブラシツールで、カラーは白に。
葉っぱの部分を塗りつぶすようにしていきます。
すると、ブラシ(白)で塗りつぶした部分(葉っぱの右半分)だけ、そのレイヤーが見えるようになり、葉っぱの部分が爽やかな色味に。
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⑤ 葉っぱ部分を全て塗りつぶし(レイヤーを表示)。
ついでに枝の部分も別のレイヤーをつくって、同様に色調補正、レイヤーマスクをつくって、より枝っぽい色に変更してみました。
完成画像と元画像を比較してみると
元画像と比較するとこんな感じ。より爽やかなで美味しそうなイメージになりました。
・元画像
・完成画像
ちなみに…注意点など
ちなみに、色調補正程度ならこのやり方で十分ですが、ガラッと色を変えてしまう場合、例えば黄色から青に変更する!みたいなケースでは、塗りつぶした境界線が不自然になるのでオススメできません。
ガラッと色を変更したい場合は、こちらの記事のやり方を試してみてください。
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