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線の長さに左右されないキレイな手書き風ブラシのつくり方【Adobe Illustrator】

Adobe Illustrator(アドビ イラストレーター)を使用した、 線の長さに左右されないキレイな手書き風ブラシのつくり方 についてご紹介します。イラストレーターを使用したデザインやイラスト制作にご活用ください!

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効果の「ラフ」だと線がまちまちに

アドビイラストレーターで手書き風の線を表現する時、一番手軽なのは「ラフ」をかけることでしょうか(効果→パスの変形→ラフ)

でもラフだと、線の長さによってラフ効果の度合いが変わってしまい、ガタガタしすぎたりほとんど効果が表れなかったり、バラバラになってしまいます…。

手書き風ブラシのつくり方01(通常の線に同じ数値で「ラフ」効果をかけた場合)

また線は、オブジェクト上は一本のラインでしかないために、そのラインが細かく曲がっているだけで、手書きの線としては単調な印象です。

手書き風ブラシのつくり方02(アウトラインプレビューでの見え方[command+Y])

そこでここでは、「パターンブラシ」を使って、もうちょっと質の高い「描き風の線」を表現する方法のご紹介です。仕上がりのイメージはこんな感じ。線の長さによってその表情がバラバラになったりしていません。

手書き風ブラシのつくり方03

(完成イメージ)

使用しているイラストレーターのバージョンはCC(2018)

ですが、それ以下のバージョンでも(よほど古くなければ)大きな違いはないと思います。

 

まずは必要なオブジェクトを作成する

まずはパターンブラシの元となるもの、こんなやつをつくってください。その際に押さえておくべきポイントがいくつかあります。

キレイな手書き風ブラシのつくり方04

その前に、作業の際には…

「ポイントにスナップ」(表示→ポイントにスナップ)にチェックをつけておきましよう。

「ポイントにスナップ」にチェックをつけると、パスのアンカーポイントが近くに接した際に自動でくっつけてくれます。イラストレーターで作業する際は、基本的にチェックをつけておくと便利です。

さて、それでは作成時のポイントです。

 

色はK100%で(CMYKの場合)

あとで線に色をつけたい場合、それ以外だと色が変わってしまいます。

左右両端はオブジェクトを分ける

わかりやすく離すとこんな感じです。

キレイな手書き風ブラシのつくり方05

一部のオブジェクトの上下左右位置を合わせる

赤丸の箇所それぞれ上下位置を同じ(水平)に。
(アンカーポイントを選択して、オブジェクト→パス→平均→水平軸[command+optin+J])

手書き風ブラシのつくり方06

手書き風ブラシのつくり方07

赤丸の箇所それぞれ左右位置を同じ(垂直)に。
(アンカーポイントを選択して、オブジェクト→パス→平均→垂直軸[command+optin+J])

手書き風ブラシのつくり方08

手書き風ブラシのつくり方09

塗りなし線なしの四角で囲む

次は、上の3つのパーツを、塗りなし線なしの四角で囲みます。

手書き風ブラシのつくり方11

これをしないと、形状によっては線にズレができてしまいます。

手書き風ブラシのつくり方10

ポイントは、パーツのつなぎ目の左右の端を、塗りなし線なしの四角の端としっかり合わせることです。

手書き風ブラシのつくり方12

わかりやすく離すとこんな感じ。

手書き風ブラシのつくり方13

しっかりと端を揃えてください。
1.真ん中のガタガタのパーツを選択した状態で
2.「変形パネル」でその横幅をコピー同じ幅の四角をつくる
3.ポイントにスナップを利用するか、「整列パネル」を利用して合わせる。

手書き風ブラシのつくり方14

[参考]整列パネル

これで大体OKです。

手書き風ブラシのつくり方11

ちなみにガタガタしているところは、効果の「ラフ」をかけるだけでもいいのですが、「鉛筆ツール」などで適当に書き直すと、よりそれっぽくなります。

 

できたパーツを個別に「スウォッチ」に追加

上でできた3つのパーツ(塗りなし線なしの四角を含む)を、それぞれ個別に「スウォッチ」(「ウィンドウ→スウォッチ」で表示)にドラッグして追加します。

手書き風ブラシのつくり方15

 

いよいよパターンブラシを作成

ここまでの準備がきちんとできていればあとはもう少し!いよいよパターンブラシを作成します。

1.まず「ブラシパネル」(「ウィンドウ→ブラシ」で表示)の右上のマークをクリック。

手書き風ブラシのつくり方16

2.「新規ブラシ」から、「パターンブラシ」を選択。

3.画像の箇所にて作成したスウォッチを選択。彩色は「淡彩」(CS5以下では「色合いをつける」)を選択。OKで作成。

※「淡彩」を選択すると線に色が自由につけられます。
※角にもそれ用のパーツを設定しておくとより良いのですが、ここでは省きます。

手書き風ブラシのつくり方18

するとこのようなブラシが作成できたかと思います。これで基本的には完成です!試しに「ブラシツール」を使用してブラシを使って描いてみましょう。

手書き風ブラシのつくり方17

 

ブラシの線の太さに強弱をつけるには

完成したブラシですが、そのまま使用すると線の太さは一定です。記事の最初の画像のように太さに強弱をつけるには、「線」パネルの「プロファイル」から線の形状を選びましょう。

手書き風ブラシのつくり方18

そうすると線の太さの強弱を様々に変化させることができます。

手書き風ブラシのつくり方03

ちなみにこの線幅プロファイル、初期からある程度種類があると思いますが、自分でも自由な形で作成することができます。それはまた、別記事で後日ご紹介します。

 

[参考]パターンブラシとアートブラシ

今回はパターンブラシを使ってブラシを作成しましたが、同じ新規ブラシ作成の過程で「アートブラシ」という設定でも、より簡単に似たようなブラシを作ることができます。

基本的にはパーツをまるっとブラシパネルにドラッグして作成するだけ。詳しくはこちらも後日別の記事にてご紹介します。

手書き風ブラシのつくり方19

ただしアートブラシで作成したブラシでは、線の長さによってこれまた「ラフ」とは違った線の表情の違いが生まれてしまいます。

手書き風ブラシのつくり方20

これは、アートブラシだと、作成したパーツが線の長さに合わせ単純に伸縮されてしまうためです。

今回のように、ある程度均等に手書き風のガタガタ感をつけるのなら、パターンブラシの方が適しているように思います。

逆に、例えば筆の質感を出す、と言った均一でないブラシの場合は、アートブラシで作成するのが良いでしょう。

手書き風ブラシのつくり方21

(アートブラシを使用した筆のブラシ)

作成したいブラシの内容に合わせて、アートワークに活用してみてください!

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